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「山に生きる 福島・阿武隈 シイタケと原木と芽吹きと」鈴木久美子(著)(彩流社、2023年5月)

「山に生きる 福島・阿武隈 シイタケと原木と芽吹きと」鈴木久美子(著)、(彩流社、2023年5月、2,420円(税込))

 当研究所の拠点、福島県田村市都路町では長い間、豊富な広葉樹を生かして木炭を焼き、シイタケ栽培のための原木を生産してきました。特にシイタケ原木は日本有数の産地でした。人が木を使い、森は良好な状態が保たれていたのです。
 2011年3月11日の東日本大震災に続く東京電力福島第1原発事故により、そうした山の生業は一瞬にしてできなくなってしまいました。今、山の暮らしはどうなっているのだろう。そしてこれからは―。阿武隈山地に住む人々の言葉を聞いたルポ。(鈴木久美子)

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