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「ふくしま復興 農と暮らしの復権」藤川賢・石井秀樹(編著)(東信堂、2021年3月)

ふくしま復興 農と暮らしの復権

「ふくしま復興 農と暮らしの復権」藤川賢・石井秀樹(編著)、(東信堂、2021年3月、2970円(税込))

 福島原発事故の被害を風化させない「復興」の姿と責任の所在を問う、農業と人々の暮らしの「復権」に向けた重要な一冊。 
 第5章は当団体メンバーである藤原が執筆。山の放射能汚染による被害は甚大であり、汚染された山をどのようにしていくかは被災地域が抱える課題の一つである。広葉樹林の広大な面積を誇る阿武隈地域。その中央に位置し、国内有数のシイタケ原木生産地であった田村市都路町を舞台にそのヒントを探る。 
 地域の歴史を振り返りながら、広葉樹林が地域の生業や暮らしにもたらす価値を多面的に捉え、その生業を通じて豊かな資源が紡がれてきた歴史的な連続性を解き明かす。そのうえで、汚染された山の資源管理・利用については、放射能被ばくを抑える工夫をしながら、現世代のみならず将来世代に豊かな資源を紡ぎ、山の暮らしや文化を継承することの重要性を提起する。(藤原遥)

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